子育てをしながら正社員として働いているママの中には、子育てと仕事の両立が上手くできないと悩んでいる人もいるでしょう。
キャリアや収入を諦めたくないけど、子育てと仕事の両立がきつい
子育てしながら正社員として働くのは無理なのかな
ワーママにとって子育てと仕事の両立は、非常に大きな問題です。
本記事では、子育てと仕事の両立がきつい理由や、子育てと仕事を上手く両立させる方法などについて詳しく解説します。
子育てと仕事を両立させるポイントを押さえ、自分らしい働き方を実現しましょう。
この記事はこんな人におすすめ
子育てと仕事の両立がきつい6つの理由
子育てと仕事の両立がきつい理由は、仕事側の問題と家庭側の問題があります。子育てと仕事を上手く両立させるには、仕事側と家庭側の両方の問題を解決しなければなりません。
まずは、子育てと仕事の両立がきつい理由をわかりやすく解説していきましょう。
職場の理解を得られない
職場の理解を得られないと、嫌な言葉をかけられたり、肩身の狭い思いをしたりすることがあります。
子育てをしていれば、子どもの体調不良による急な欠勤や早退などのイレギュラー対応は避けられません。ほかにも、保育園の送迎に合わせて勤務時間を調整する必要があり、出産前と同じように働けないときもあるでしょう。
少しぐらい残業できないの?
どうしても正社員じゃなきゃダメなの?
必死に子育てと仕事を両立させようと頑張っているのに、上司や同僚から責められるような言葉をかけられたら傷つきますよね。
子育て経験や共働き経験がない人にとっては、子育てと仕事を両立させる大変さを理解するのは難しいかもしれません。悪気がなくても、ちょっとした言葉が頑張るワーママを傷つけてしまいます。
急な欠勤、遅刻、早退の可能性がある
どんなに完璧なスケジュール管理をしていても、子どもの体調不良やケガによって急な欠勤や遅刻、早退を要することもあります。
学校行事なら事前にスケジュールを調整できますが、子どもの体調不良やケガは予測できません。「保育園に送るまでは元気だったのに、出勤したと同時に発熱によるお迎え要請がきた!」というのもよくあるケースです。
代わりに出勤できる人がいないので休みづらい
欠勤が続いて仕事が終わらない
欠勤や遅刻、早退が続くと仕事が進まず、周囲に負担をかけてしまうと心苦しくなってしまいます。特に責任感のある人ほど、精神的にきつくなってしまうでしょう。
働ける時間に制限がある
仕事の進捗状況や成果が悪くても、保育園のお迎えに合わせて仕事を切り上げなければいけません。
キャリアアップを目指しているワーママにとって、限られた時間でしか働けないのは歯がゆいでしょう。「もっと責任あるポジションに就きたいけど、周囲に迷惑をかけてしまうかも」と諦めているワーママもいるかもしれませんね。
ほかにも、以下のような悩みも聞かれます。
時短勤務なのに、フルタイムと同じ仕事量を任せられている
残業ができないので、家に仕事を持ち帰っている
勤務時間と仕事量のバランスが取れず、身を削って働いているケースもあります。明らかに仕事量が多すぎる場合は上司や人事部に相談したほうがよいでしょう。
自分の時間を持てない
子育てと仕事の両立に追われていると、なかなか自分の時間を持てません。
退勤時間になったらすぐに保育園へお迎えに行き、帰宅後は子どものお風呂や夕飯でバタバタ過ごすママも多いでしょう。
子どもを寝かしつけてからも洗濯や掃除、食器洗いなどの家事が残っていたり、保育園の準備をしなければいけなかったりで、自分の時間を作る余裕がありません。
時間の余裕は気持ちの余裕にも繋がります。自分の時間を確保できないママの中には、余裕のない生活にストレスを感じている人もいるでしょう。
パパが家事や育児に参加できない
パパが家事や育児に参加できないと、ママへの負担が増加してしまいます。
パパが家事や育児に参加できない理由は以下の通りです。
パパが家事や育児に参加するには、会社の理解があるかも重要なポイントです。近年、男性の育児休暇が広まっていますが、急な欠勤や早退に対応している企業は多くありません。
休める制度があっても「奥さんが対応すればいいのに」といった職場の雰囲気を感じ、言い出せないパパもいるでしょう。
子育てと仕事を両立させるには、ママの働き方だけでなく、パパの働き方を見直す必要もあります。
気持ちに余裕がなくなってイライラする
仕事や育児に追われて余裕がなくなると、ついイライラしてしまいます。
早く準備しなさい!!
何回言ったらわかるの!!
「子どもも保育園で頑張っているんだから、家では優しくしよう!」と心がけていても、思い通りにいかないとイライラが爆発してしまうでしょう。
子どもの可愛い寝顔を見ながら「何であんなに怒っちゃったんだろう」と後悔するママも少なくありません。時間や気持ちに余裕があれば怒鳴らずに済んだのに……と正社員で働くことに迷いを抱く人もいます。
子育てと仕事を上手に両立させる6つの方法
子育てと仕事を上手に両立させるには、押さえておくべきコツがあります。
気合と根性だけで子育てと仕事を両立させようとしても、どこかで無理がたたってママが倒れてしまいます。子どものために頑張っているのに、ママが元気でなければ意味がないですよね。
これから紹介するコツを実践し、子育てと仕事を上手に両立させましょう。
職場の理解者を増やす
子育てをしながら働きやすい環境を作るには、職場の理解者を増やしましょう。
子どもを育てている以上、子どもが急に熱を出したり、保育園からお呼び出しがあったりするのはしかたありません。絶対に風邪を引かず、ケガをしない子どもを育てるのは不可能ですよね。
どうしても周囲に負担をかけてしまうからこそ、頼りやすい環境を作ることが大切です。
職場の理解者を増やすためには、以下の3点をおさえておきましょう。
普段から持ちつ持たれつの関係を構築しておけば、いざというときに頼りやすくなります。
子育てと仕事を両立しやすい会社に転職する
今の職場環境が子育てと仕事の両立に適していない場合は、転職するのも一つの方法です。
子育てと仕事の両立をするには、職場の理解や協力も重要です。人員不足によって欠勤や早退ができなかったり、時短勤務ができなかったりする環境をすぐに改善するのは難しいでしょう。
職場側が環境改善に努めてくれないようであれば、働きやすい会社へ転職するのもよいでしょう。
時短勤務にする
フルタイムで働くのが難しい場合は、時短勤務に変更できるか相談してみましょう。
時短勤務は、育児・介護休業法において以下のように定められています。
育児・介護休業法では、3歳に満たない子を養育する労働者に対する短時間勤務制度(原則、1日の所定労働時間を6時間とするもの)及び所定外労働の制度が義務化されています。
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/syugyo04.pdf
会社によっては子どもが小学校入学や卒業まで時短勤務を取得できることもあります。ただし、勤務期間が1年未満や、週の所定労働日数が2以下などの場合、時短勤務を取得できないかもしれません。
時短勤務の取り扱いは会社によって異なるため、上司や該当部署に相談してみるとよいでしょう。
家事の負担を軽減するグッズやサービスを活用する
家事と仕事を上手く両立するには、家事の負担を軽減するグッズやサービスを活用しましょう。
家事も仕事も完璧にしようとすると、どんどん自分を追い込んでしまいます。完璧さを求めるあまりプッレッシャーを感じ、上手くできないと自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。
家事の負担を軽減するグッズやサービスには以下のものがあります。
それぞれ費用はかかりますが、負担軽減や時短には効果的です。すべてを一度に取り入れるのではなく、何が負担になっているのか考えながら精査してみましょう。
夫婦で家事育児の分担について話し合う
子育てと仕事を上手く両立するには、夫婦で協力することが大切です。
家事育児の分担について話し合う際は、以下のポイントを押さえましょう。
家事育児の大変さを感情的に伝えても、具体的な解決策につながらない場合もあります。ママが何に困っていて、どう改善して欲しいかをなるべく具体的に提示し、夫婦で協力できるポイントを探してみましょう。
ひとりの時間を作る
子育てと仕事を上手く両立させるには、息抜きするのも重要です。
働いていると「休日は家族で過ごさないと」と思ってしまいがちですが、子どもの世話ばかりで気が休まりません。たまには子どもと離れて、ひとりの時間を満喫しましょう。
2〜3時間ひとりでショッピングをしたり、カフェでゆっくりコーヒーを飲んだりするだけでも、気持ちをリフレッシュできます。
正社員でも子育てと仕事を両立しやすい職種5選
子育てと仕事の両立のしやすさは、職種によっても異なります。
子育てと仕事の両立を目指して転職する場合は、子育てと仕事の両立をしやすい職種を選ぶのも一つの方法です。ぜひ、参考にしてみてください。
事務職
1つ目の子育てと仕事の両立がしやすい職種は事務職です。
事務職のメリットは以下の3点です。
事務職の仕事内容は企業によって大きく異なります。事務職を目指す際は、求められるスキルや経験を確認しましょう。
コールセンター
2つ目の子育てと仕事の両立がしやすい職種はコールセンターです。
コールセンターのメリットは以下の3点です。
コールセンターの求人には、未経験者歓迎の案件がたくさんあります。正社員での採用は少ないですが、パートや派遣から正社員登用を目指せる案件もあるので、未経験から正社員を目指したいママにおすすめです。
Webデザイナー
3つ目の子育てと仕事の両立がしやすい職種はWebデザイナーです。
Webデザイナーのメリットは以下の3点です。
企業によっては在宅ワークができます。通勤時間を削減できるため、時間に余裕が持てるでしょう。
専門的なスキルが必要なため、未経験から挑戦するのは難しいかもしれません。独学やスクールに通うなどして基本的なスキルを身につけてから挑戦してみましょう。
工場での軽作業
4つ目の子育てと仕事の両立がしやすい職種は工場での軽作業です。
工場での軽作業のメリットは以下の3点です。
軽作業というときついイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、工場によっては品質維持のために空調設備や衛生面が整っている職場もたくさんあります。
また、大手企業の工場では福利厚生が充実しているのも大きなポイントです。仕事内容や働き方は企業によって異なるため、自分にとって働きやすい求人を探してみましょう。
介護職
5つ目の子育てと仕事の両立がしやすい職種は介護職です。
介護職のメリットは以下の3点です。
介護職では、子育て世代から子育てを終えた世代まで、幅広い年代が活躍しています。子育て経験者が多く活躍しているため、育児への理解も深いでしょう。お互いに協力し合える環境は、ママにとって大きな支えになるはずです。
転職を決意する前にやるべきこと3選
子育てをしながら正社員を続けるのはとても大変です。時間や気持ちに余裕がなくなり「もう正社員は諦めよう」と転職を考えている人もいるでしょう。
しかし、すぐに転職を決意するのは危険です。正社員を辞めると「収入が減る」「正社員に戻りづらくなる」などのデメリットがあります。
次は転職を決意する前にやるべきことについて解説していきます。
上司や人事に相談する
まずは、働くうえで課題となっていることを上司や人事に相談してみましょう。
子育てと仕事を上手く両立させるには、周囲の協力や理解が不可欠です。一人で悩んでいても解決しないことは、勇気を出して上司や人事に相談してみましょう。
働きやすいように仕事内容を調整してくれたり、制度を見直してくれたりするかもしれません。
転職で問題が解決するのか考える
転職ですべての問題が解決するとは限りません。
これまでバリバリ働いてきた人ほど、家庭に入ると物足りなさを感じます。子どもと二人きりの生活がストレスになり、「専業主婦よりも働いている方が性に合っていた」と後悔するケースも少なくありません。
辞めてから後悔しないためにも、本当に転職することだけが問題を解決する方法なのか、冷静に考える時間を設けましょう。
転職で環境や待遇面が改善するかチェックする
転職によって環境や待遇面が必ずしも改善するわけではありません。
現職よりも環境や待遇面が悪化するケースもあるため、すぐに転職を決意するのは危険です。転職活動を始める前に、本当に環境や待遇面を改善できるのかチェックしましょう。
企業のホームページや求人情報をチェックだけでなく、転職や企業に関する口コミサイトや実際に働いている人に話を聞くのもおすすめです。
まとめ
子育てと仕事を両立させるのは簡単ではありません。子育てと仕事を上手く両立させるには、職場の理解を得たり、夫婦で協力したりすることが大切です。つらいときほど周囲と話し合いながら、解決策を探してみましょう。
どうしても解決策が見つからない場合は、転職するのも一つの方法です。自分の条件に適した仕事を探し、新しい環境に挑戦するのもよいでしょう。
ただし、現状がつらいからといってすぐに転職を決意するのは危険です。転職してから後悔しないためにも、本当に転職するべきかをきちんと考えてましょう。