小1の壁はどう乗り切る?転職や退職以外の対策も解説

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小1の壁はどう乗り切る?転職や退職以外の対策も解説 ママの働き方

小学校入学を控えたママやパパにとって大きな問題となるのが「小1の壁」です。

小学生になると保育園や幼稚園に通っていた頃と生活スタイルが大きく変わるため、働き方を見直さなければならないケースも発生します。

なかには小1の壁を理由に転職や退職を検討する家庭も少なくありません。

この記事では、小1の壁といわれる具体的な問題や小1の壁の対策方法についてわかりやすく解説します。ぜひ、参考にしてください。

この記事を書いた人
かわとも

大学卒業後、人材・広告企業で広告営業や人材紹介、ライターとして勤務。フリーライターに転身後、転職や育児などの記事を多数執筆。働くママを応援するために「ママ転職」を立ち上げました。プライベートでは3歳と0歳の娘二人に翻弄されています。ストレス発散方法は食べること!

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小1の壁とは?働くママの壁となる8つのポイント

桜の花の下でランドセルを背負った小学生の女の子

小1の壁とは、共働き家庭において子どもが小学校に入学する際に生じる問題のことです。

小学校と保育園や幼稚園とでは生活スタイルが異なるため、今までと同じように働けなくなる可能性があります。

まずは働くママの壁となる具体的な問題について詳しく解説していきます。

小学校の登校時間が親の出勤時間よりも遅い

小学校では8時頃に登校する場合が多く、家庭によっては親の出勤時間よりも遅くに家を出ることになるかもしれません。

親が子どもより早く自宅を出てしまうと、

  • 子どもを自宅に一人残してしまう
  • 子ども一人で登校の準備ができるか
  • 登校時間に間に合うように自宅を出られるか

などの心配事が出てしまいます。

特に低学年のうちは学校生活に慣れていないため、一人で登校準備をするのは難しいでしょう。

学校生活に慣れるまでは親が登校準備を手伝ったり、登校班の集合場所まで送ったりする必要があるかもしれません。

学童保育に入れない

今や学童保育の入所児童数は※140万人を超え、増加傾向にあります。

学童保育数も増えてはいるものの、自治体によっては希望通りに入所できないケースもあるのが現状です。

学童に入所できなかった場合、放課後の預け先がなくなってしまいます。

小学校の下校時間は授業数によって異なりますが、特に低学年は授業数が少ないため13時30分前後に下校することも少なくありません。

学童に入所できないと放課後の時間を子ども一人で過ごさなければならず、

  • 一人で留守番ができるか
  • 一人で宿題ができるか
  • 安全に遊べるか

などの問題が発生します。

また、夏休みや冬休みなどの長期休暇では1日中子どもを自宅で見なければいけません。

仕事を長期間休むわけにもいかないため、退職せざるを得ないこともあるでしょう。

※参照:全国学童保育連絡協議会(学童保育(放課後児童クラブ)の実施状況調査結果について

学童保育の預かり時間が短くお迎え時間に間に合わない

公立学童の閉所時間は18時頃が多く、保育園よりも早く迎えにいかなければなりません。

具体的なルールは学童によって異なりますが、延長保育も含めて時間厳守としている学童が多いようです。

高学年になれば保護者のお迎えがなくても一人で帰宅できますが、学校生活に慣れていない一年生のうちは一人で下校するのは難しいでしょう。

ほかにも日暮れが早い時期は学童側から保護者のお迎えをお願いする場合もあり、保育園と同じように働くのが難しくなる場合もあります。

保護者が出席する学校行事が増える

小学校に入学すると、保護者会や避難訓練など保護者が出席する学校行事が増えます。

ほかにも、登校班の見守りやPTA活動など定期的に参加しなければならないものも少なくありません。

ほとんどの学校行事や活動は平日におこなわれるため、行事や活動があるたびに仕事を調整しなければならず、仕事との両立が大変だと感じているママも多いようです。

宿題や持ち物チェックなど子どものフォローが増える

小学生になるとほぼ毎日宿題が出されます。

子どもだけで完結する宿題であればいいですが、特に低学年のうちは親のチェックやサインが必要な宿題もあるので子どものフォローが大きな負担となります。

持ち物も教科ごとに異なるため、時間割と照らし合わせながらチェックしなければなりません。

「明日使う国語のノートがない!」

「筆箱の消しゴムがなくなっている!」

なんて前日の夜にバタバタすることもあるでしょう。

保育園の頃よりも帰宅後のタスクが増え、時間や労力が削られていくのも小1の壁のひとつです。

長期休暇に特別な対応が必要

小学校には夏休みや冬休みなどの長期休暇があるため、学童に入所できないと親も長期休暇を取らなければなりません。

正社員の場合、1ヶ月以上の長期休暇を取得するのは難しいため、しかたなく働き方を変えるママもいるでしょう。

学童に入所できても、公立学童では毎日お弁当が必要となります。

毎日早起きをしてお弁当を作るのも働くママにとっては大きな負担です。

時短勤務が終了する

育児時短勤務の期間は、育児・介護休業法によって「対象の子どもが3歳に達する日まで」と適用期間が定められています。

会社によっては「小学校卒業まで」と時短勤務の適用期間が長めに設定されている場合もあります。

小学校入学のタイミングで時短勤務が終了してしまうと、通常の勤務時間では学童のお迎えに間に合わないだけでなく、残業で退勤が遅くなってしまう可能性もあるでしょう。

学級閉鎖や休校で預けられない可能性がある

公立学童では学級閉鎖になった場合、学童内での感染拡大を防ぐために学級閉鎖となったクラスに在籍する児童は預けられないことがあります。

学級閉鎖が解除されるまで預けられないので、3〜4日休まなければならないこともあるでしょう。

ほかにも台風や積雪などで学校が休校になった場合も、児童の安全を確保するために預かりを中止する場合があるため、親は当日慌てて休まなければなりません。

急な休みに対応しなければならないのも、働く親にとっては大きな負担になります。

正社員を退職する5つのメリット

公園を歩く母親と子供たち。

小1の壁をきっかけに正社員を退職するママも少なくありません。

パートやアルバイトなど働き方を変えることで得られるメリットがあります。

正社員を退職するか悩んでいるかたは参考にしてください。

学童保育を利用しなくていい

思い切って正社員を退職すれば、学童保育に関する悩みを一気に解消できます。

正社員として働き続けるには学童保育への入所が必要なため、

「どこの学童に入所させるか」

「希望の学童に入所できるか」

などの悩みが尽きません。

会社を辞めて専業主婦になれば、登下校や子どものフォローなどにも柔軟に対応できます。

毎日時間に追われなくて済むだけでもストレス軽減になるでしょう。

ほかにも勤務形態をパートやアルバイトに変えれば登下校に間に合うように働き方を調整できるため、学童保育に入所せず仕事を続けられます。

学校行事やPTA活動に参加しやすい

正社員を退職すれば、時間に余裕ができて学校行事やPTA活動に参加しやすくなります。

PTAというと、

「役員になると仕事が多そう」

「決まりごとが多くて面倒」

などネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかし、PTA活動に参加することで地域での繋がりが深くなったり、学校での子どもの様子を見られたりとメリットもたくさんあります。

宿題や勉強のフォローができる

仕事を辞めて時間に余裕ができれば、宿題や勉強のフォローがしやすくなるでしょう。

小学生になると宿題や勉強など、保育園になかったものがたくさん登場します。

一年生では一人でできないものも多く、親に教えてもらったり見てもらったりしなければなりません。

しかし、夕方の忙しい時間帯に宿題や勉強のフォローをするのはとても大変です。

特に退勤時間が遅く、宿題や勉強のフォローをする時間を確保できない場合は働き方を変えてみるのもいいでしょう。

余裕を持って家事や育児と向き合える

仕事を辞めれば時間に余裕ができ、家事や育児とじっくり向き合えます。

時間に余裕がないと、

「早くやらなくちゃ」

「あれもやらなくちゃ」

と焦ってしまい、気持ちの余裕もなくなってしまうでしょう。

仕事を辞めて時間や気持ちに余裕ができれば子どもが新しい環境に馴染めなかったり、お友達とトラブルになったりしても対応しやすくなります。

環境が変わる時期に家族との時間を優先したい場合は、働き方を見直してみるのもいいでしょう。

突発的なトラブルに対応しやすい

小学校では子ども同士のトラブル(ケンカやケガ)や登校拒否、不登校などの突発的なトラブルが生じることがあります。

特に小学一年生の時期は環境の変化が大きいため、子どももお友達も精神的に不安定になりやすい時期です。

正社員を辞めて時間に余裕ができることで、子どもの話をじっくり聞いてあげられたり、一緒に対策を考えたりできます。

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正社員を退職するデメリット

座って思い悩む女性

正社員を退職することで得られるのはメリットばかりではありません。

メリットがある一方で、正社員を退職するデメリットも存在します。

正社員を退職して後悔しないためにも、事前にデメリットも確認しておきましょう。

収入が減る

ほとんどの場合、正社員を退職すると収入が減ります。

パートやアルバイトとして仕事を続けたとしても、正社員の頃と同じ収入をキープするのは非常に難しいでしょう。

収入が減っても時間や気持ちに余裕を持ちたいという人もいれば、収入が減ることで生活水準を下げなければいけないのがストレスになる場合もあります。

正社員の退職を考える際は、

  • 退職してどれくらい収入が減るのか
  • 家計にどのような影響があるか
  • どれくらい収入があれば問題なのか

などを事前にシミュレーションしてみましょう。

正社員に再就職しづらくなる

一度正社員を退職してしまうと、再び正社員として就職するのは難しくなります。

ブランク期間が長くなると、企業側は

「働く意欲がないのでは?」

「即戦力として能力を発揮できないのでは?」

とネガティブな印象を持ってしまいます。

もちろん必ずしも再就職できないわけではありません。

企業側と自身の条件がマッチすれば、ブランクがあっても再就職はできます。

しかし、正社員を退職する前と同じ条件で再就職するのは困難です。

正社員として働き続けたいのであれば、再就職が簡単でないことを理解しておきましょう。

金銭的な負担や不安が強まる

正社員を退職すれば収入が減り、金銭的な負担や不安が強まります。

特に小学校に入学すると食費以外にも、

  • 習い事の月謝
  • 子ども用のスマートフォン
  • ノートや鉛筆などの消耗品
  • 小学校の教育費

などの費用がかかります。

高校や大学などの進学を考えれば、今から将来の学費を貯めておきたいところです。

正社員の退職を考える際は、今の問題だけでなく将来のことも考えながら決断しましょう。

キャリアが途絶えてしまう

一度正社員を退職してしまうと、これまでのキャリアが途絶えてしまいます。

今までの経験がなかったことになるわけではありませんが、新しい仕事や人材が次々と登場し、自分が置いていかれるように感じるかもしれません。

うまく再就職できたとしても、退職前と同じ役職やポジションには戻れなかったり、収入が減ったりするケースも多々あります。

これまで仕事に打ち込んできた人ほど、キャリアが途絶えてしまうのはデメリットに感じるかもしれません。

子育て中心の生活に不満を感じる

子どものために仕事を辞めたとしても、いざ子育て中心の生活になったときに不満を感じる人もいます。

仕事と子育てでは、

  • 会社のように評価を得られない
  • 収入を得られない
  • 子どものスケジュールに合わせなければいけない
  • 明確な成果を感じづらい

などの違いがあります。

特に仕事に情熱を燃やしてきた人ほど、子育て中心の生活にはやりがいを感じづらいかもしれません。

正社員を辞めてから後悔しないためにも、

「どんなことにやりがいを感じているか」

「どのように生きたいか」

を考えてみましょう。

小1の壁を乗り越える10の方法

青空を背景にカバンを持ちながら微笑む女性

最後に、小1の壁を乗り越えるための具体的な方法について解説します。

小1の壁にぶつかって悩んでいるかたは、ぜひ参考にしてください。

働き方を見直す

正社員で働き続けるのが難しい場合は、働き方を見直すのもひとつの方法です。

「仕事を続ける」

「少しでも収入を得る」

ことが目的であれば、パートや派遣、契約社員など働き方を見直すのもいいでしょう。

子どもや学校のスタイルに働き方を合わせることで、時間や気持ちに余裕がうまれます。

働き方を見直す際は、

  • どれくらいの収入が必要か
  • 譲れない条件を満たしているか
  • 転職する意味があるか

などをチェックしましょう。

せっかく働き方を見直しても、

「残業が多い」

「急な休みに対応してもらえない」

などでは転職する意味がありません。

後悔しないためにも、事前に希望条件やポイントを明確にしておきましょう。

時短制度のある会社へ転職する

時短制度を利用できる期間は、企業によって異なります。

子どもが中学生になるまで時短勤務ができる会社へ転職すれば、正社員として働きながら育児と両立できるでしょう。

ただし、以下の問題もあります。

  • 子どもが中学生になるまで時短勤務できる求人は少ない
  • 入社してすぐに時短制度を利用できない場合もある
  • 時短制度を利用するには勤続1年以上など条件がある場合も多い

転職を成功させるには、事前に情報収集しておくことが重要です。

人気の求人はすぐにクローズしてしまうため、早めにリサーチしましょう。

夫婦で協力する

小1の壁問題を解決するには、夫婦での協力が欠かせません。

たとえば、

  • 子どもの様子を夫婦で共有する
  • 入学後のトラブルを事前にシミュレーションする
  • 家事や育児を分担する
  • パパもPTAや学校行事に参加する

など、入学前に夫婦で話し合うことが大切です。

日頃からコミュニケーションが取れていれば、急なトラブルにも対応しやすくなります。

民間の学童保育を利用する

学童保育には公立と民間のものがあります。

公立と民間の違いは以下の通りです。

公立民間
費用安い高い
立地小学校の近く小学校から遠い
※送迎有の場合もある
預かり時間18〜19時延長保育が利用できる
※21〜22時まで預けられることも
特徴共働きじゃなくても
預けられる
教育プログラムが
充実している施設もある
※施設によって異なります。詳細については各施設にお問い合わせください。

民間の学童保育は、運営元によってサービス内容が異なります。

最近の民間学童では、子どもを預かるだけでなく英語や音楽、体育などの学習サポートサービスをおこなっているところもあります。

施設ごとにサービス内容や特色が異なるので、事前に見学してみましょう。

ファミサポを利用する

ファミサポとは、子育て世帯の援助を受けたい人と援助をおこないたい人が地域で助け合う事業のことです。

自治体によって名称は異なりますが、多くの市町村で導入されています。

ファミサポでは子どもの送迎預かりもおこなっているため、登下校の送迎が問題になっているかたにおすすめです。

ファミサポの利用方法や利用料金は各自治体のホームページを確認してください。

ママ友とサポートし合う

家庭と仕事を両立させるためには、ママ友同士でサポートし合うのも大切です。

たとえば、

「明日の持ち物がわからない」

「宿題の範囲を確認し忘れちゃった」

などのトラブルがあっても、仲の良いママ友がいればお互いに教え合えます。

ほかにも、

「PTA活動の当番を代わってほしい」

「子どもの送迎をお願いしたい」

などスケジュールが合わないときに助け合うこともできるでしょう。

ただし、一方的にお願いするのは相手の負担になってしまいます。

いい関係を続けるためには、お互いにサポートし合うことが大切です。

送迎つきの習い事をする

子どもに一人で留守番させるのが心配な場合は、送迎つきの習い事をさせるのがおすすめです。

習い事をさせることで、留守番時間が短くなるだけでなく、勉強やスポーツ、音楽など習い事の分野を極めることができます。

親からすれば一人で留守番させる心配がなくなり、子どもの得意を伸ばせるので一石二鳥です。

しかし、習い事のなかには自宅での宿題や練習が必須だったり、月謝が高額だったりするものもあるので注意しましょう。

実家に協力を求める

実家や義実家が近くであれば、協力してもらうのもひとつの方法です。

子どもの登下校や習い事の送迎などを協力してもらえれば、パパもママも仕事に集中できるでしょう。

学童に入所できなくても、祖父母宅に帰るようにすれば一人で留守番させる心配もありません。

ただし、祖父母が協力してくれるのに甘えて、子どもを任せっぱなしにしないよう気をつけましょう。

協力してもらうときは祖父母の都合を確認したり、協力してもらったらお礼をしたりと気遣うことも大切です。

留守番できる環境を整える

どうしても子どもに留守番させなければいけない場合は、事前に留守番できる環境を整えておきましょう。

たとえば、

  • GPS機能がついたキッズスマホを持たせる
  • GPSキーホルダーをつける
  • 自宅に見守りカメラを設置する
  • 留守番時のルールを決める(火の取り扱いや来客時の対応など)

など防犯や安全面に関する対策をしておくと安心です。

小学一年生から一人で留守番をするのは簡単なことではありません。

各家庭でしっかり話し合って選択しましょう。

キッズシッターを活用する

どうしても仕事の都合がつかない場合は、キッズシッターを利用するのもおすすめです。

ベビーシッターというと赤ちゃんを預かる印象が強いかもしれませんが、なかには小学生や中学生を対象にお世話や送迎を依頼できるサービスもあります。

子どもの遊び相手だけでなく、宿題や勉強のチェック、習い事の送迎なども依頼できます。

プロに依頼する安心感はありますが、その分料金も1時間2000円前後と高いのが難点です。

送迎に間に合わないときや繁忙期などスポットで利用するのがいいでしょう。

まとめ

小学校と幼稚園・保育園とでは生活スタイルがガラッと変わります。

入学してから「こんなにやることがあるの!?」と驚くことも多いでしょう。

もしかしたら、働き方を見直す必要があるかもしれません。

転職は人生においてとても重要な選択です。入学後に慌てて決めないためにも、事前に小1の壁について考え、どの選択をするのがベストなのか家族で話し合ってみましょう。

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