在宅ワークに興味を持っているママの中には、「自宅保育をしながら働けるかしら?」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。
好きな時間に働けるメリットがある一方で、仕事中に子どもが騒ぎ出したらどうしようという不安もあります。
本記事では、自宅保育をしながら働くポイントや自宅保育のメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。自宅保育と仕事の両立に悩んでいるママは、ぜひ参考にしてください。
自宅保育をしながら働く8つのポイント
自宅保育をしながら働くには、育児と仕事の両面での工夫が大切です。
自宅保育をしながら働く8つのポイントは次の通りです。
- ワークスペースを作る
- 余裕のあるスケジュールを組む
- 子どもの時間割を作る
- テレビやタブレットを上手に活用する
- 遊べる環境を整える
- 子どもと向き合う時間を作る
- ベビーシッターや一時保育を利用する
- 子どもが昼寝や就寝した後に仕事をする
次は上記のポイントについて詳しく解説します。
ワークスペースを作る
集中して仕事に取り組むために、ワークスペースを作りましょう。
立派な書斎がなくても、パーテーションや棚を使ってリビングの一角をワークスペースにするだけで、仕事とオフのメリハリをつけられます。
ワークスペースは、仕事に必要なPCやプリンター、書類などの子どもに触れられたくないものを保管する場所としても便利です。
リビングやダイニングの近くにワークスペースを作れば、子どもを見守りながら仕事ができます。
余裕のあるスケジュールを組む
イレギュラーにも対応できるように、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
どんなに完璧な対策をしていても、子どもがずっと一人で遊んでくれるわけではありません。たった数分で遊びに飽きてしまい、「ママ、ママ!」と呼びに来ることもあるでしょう。
子どもの対応で仕事が進まず、約束や納期を破ってしまうと会社やクライアントに迷惑がかかります。責任を持って仕事をするためにも、スケジュールを詰めすぎないように注意しましょう。
子どもの時間割を作る
学校の時間割のように、今日のスケジュールを書き出してみましょう。
- 7:00朝ごはん
- 9:00お絵かき・ぬり絵
- 10:00アニメを見る
- 12:00お昼ごはん
- 13:00ブロック・パズル
- 15:00おやつ(ママと休憩)
- 16:00ワーク
時間割を貼っておけば、「今日はどんなことをするんだろう」「次は何をする時間かな?」という興味が、子どもの好奇心を刺激してくれます。
また、1日のスケジュールを決めておくと、自然と生活リズムが整います。ママにとっては仕事と休憩のメリハリがつき、子どもにとっても遊びとママに甘えられる時間のメリハリがつくでしょう。
時間割を作るときは、時間を短く区切るのがポイントです。時間を短く区切ってタスクを増やすことで、子どもが飽きるのを防げます。
テレビやタブレットを上手に活用する
テレビやタブレットは、上手に活用しましょう。
なるべくテレビやタブレットを見せたくない方針の家庭もあるかもしれません。しかし、上手く活用すればここぞというときに役立ちます。
テレビやタブレットは、時間を区切って使うのがポイントです。
動画や番組を見る前に、時間を決めておきましょう。タイマーをセットし、音が鳴ったら電源を切るように徹底します。テレビやタブレットを見るときのお約束を徹底すれば、長時間の視聴を防げるでしょう。
遊べる環境を整える
子どもが遊ぶスペースは、「何を触ってもOK」「散らかしてもOK」な環境にしておきましょう。
自由に遊べる環境を整えておけば、「散らかさないで!」と叱る必要がなくなります。
おすすめのおもちゃは以下の通りです。
特に創造性の高いおもちゃは、遊び方が無限にあるので集中して取り組めます。正解がないので「ママ手伝って!」と呼ばれることも少ないでしょう。
子どもと向き合う時間を作る
子どもと遊ぶ時間をスケジュールに入れておきましょう。
ママが近くにいれば、子どもはどうしても遊んで欲しくなります。子どもにずっと我慢させるのはストレスになるので、思い切って一緒に遊ぶ時間を設けるのもよいでしょう。
事前に遊びの予定をスケジュールに入れておけば、仕事と遊びのメリハリをつけられます。
タイマーを使って時間を管理すれば、ママも子どもも気持ちを切り替えやすくなるでしょう。
ベビーシッターや一時保育を利用する
仕事に集中したいときは、ベビーシッターや一時保育を利用するのがおすすめです。
どうしても静かな環境で仕事をしたいときや、集中したいときがあるでしょう。
ベビーシッターや一時保育を利用すれば、保育のプロに子どもを任せられます。
しかし、いざというときに予約できるとは限りません。予約がいっぱいで利用できないこともあるので、事前に複数のサービスをピックアップしておきましょう。
子どもが昼寝や就寝した後に仕事をする
子どもが昼寝や就寝した後の時間は、仕事をする絶好のチャンスです。
子どもが寝てから仕事をすると決めれば、育児と仕事のメリハリがつきます。昼間は子どもと思い切り遊べるので、「子どもと遊んであげられない」という罪悪感もありません。
時間を上手く活用するには、生活リズムを整えるのが大切です。起床や食事、お風呂、就寝などの時間を決めておけば、仕事の時間を確保しやすくなります。
自宅保育をしながら働く3つのメリット
自宅保育をしながら働くのはとても大変です。
一方で、自宅保育だからこそ得られるメリットもたくさんあります。
自宅保育をしながら働くメリットは以下の通りです。
- 子どもとの時間を大切にできる
- 保育料がかからない
- 感染リスクを抑えられる
次は上記のメリットについて詳しく解説します。
子どもとの時間を大切にできる
自宅保育なら、子どもとの時間を確保しやすくなります。
特に小さい子どもを持つママの中には、「子どもの成長を見逃したくない」という方が多いでしょう。自宅保育であれば、子どもと過ごす時間が長いので、子どもの成長を見守りながら働けます。
また、通勤時間もないので、空いた時間を有効活用できます。子どもの好奇心や癇癪に付き合う余裕が生まれ、子どもの気持ちと向き合えるのも大きなメリットです。
保育料がかからない
自宅保育であれば、保育料がかかりません。
※認可外保育園に0〜2歳児を預ける場合、月額利用料は4〜5万円程度かかります。子どもの体調不良で欠勤が増えると、赤字になってしまう場合もあるでしょう。
自宅保育なら、子どもを看病しながら働けます。通院や看病する時間は必要ですが、スキマ時間や子どもが寝てからの時間を活用できるので、大幅な赤字になることは少ないでしょう。
参照:令和3年 地域児童福祉事業等調査結果の概況(厚生労働省)
感染リスクを抑えられる
自宅保育では、ほとんどの時間を自宅で過ごすので感染リスクを抑えられます。
保育園では多数の園児が同じ空間で過ごすため、感染症が広まると対策するのが困難です。特に小さな子どもは免疫力が低く、風邪や病気にかかりやすい傾向にあります。
また、自宅保育なら手洗いやうがいなどの感染対策も教えやすいでしょう。保育園では複数の園児を同時にお世話するため、一人ひとりの手洗いを細かくチェックするのは難しいかもしれません。
自宅保育をしながら働く2つのデメリット
自宅保育をしながら働くからこそのデメリットがあります。
自宅保育をしながら働くデメリットは以下の通りです。
- 集中できない
- 上司や同僚とコミュニケーションを取りづらい
次は上記のデメリットについて詳しく解説します。
集中できない
自宅保育をしていると、子どもが話しかけてきて集中できないことがあります。
子どもは仕事のスケジュールや緊急性を理解できないため、「一緒に遊んで!」「これ見て!」と自由に話しかけてきます。子どもが話しかけてくるたびに仕事を中断するのは、ママにとってストレスになるでしょう。
ほかにも、子どものお世話や食事のサポートでも仕事が途切れます。自宅保育と仕事を両立させるには、子どものお世話を想定したスケジュール管理が大切です。
上司や同僚とコミュニケーションを取りづらい
在宅ワークをしていると、上司や同僚とコミュニケーションを取りづらくなります。
同じオフィスで働いていれば、顔を合わせたときにちょっとした雑談や相談をしやすいですが、在宅ワークだと気軽に声をかけづらくなってしまいます。
特にチームで取り組んでいると、疎外感を抱くこともあるでしょう。仕事に対するモチベーションを維持するのが難しくなり、仕事の効率が下がる場合もあります。
自宅保育をしながらできる仕事5選
自宅保育をしながら働くには、仕事選びが大切です。
自宅保育をしながらできる仕事には、以下の5つがあります。
- Webデザイナー
- Webライター
- ハンドメイド販売
- オンラインアシスタント
- 内職
次は上記の仕事について詳しく解説します。
Webデザイナー
Webデザイナーの主な仕事は、WebサイトのデザインやWebページの制作です。サイトやページの見やすさだけでなく、使いやすい構成も考えます。
Webデザイナーのメリットは以下の通りです。
Webデザイナーになるには、デザインに関する基本的な知識や経験が必要です。未経験の場合、専門学校やスクールで基礎知識を学んだ方が挑戦しやすいでしょう。
Webライター
Webライターの主な仕事は、Webサイトに掲載する記事の執筆です。記事を執筆するための情報収集や構成の作成、執筆業務などが含まれます。
Webライターのメリットは以下の通りです。
Webライターの案件には、さまざまなジャンルがあります。育児やママ向けの記事では、これまでの育児経験を活かせるでしょう。案件によっては趣味や特技などを活かしたライティングもできます。
ハンドメイド販売
ハンドメイド販売は、主にハンドメイド販売サイトやネットショップで商品を販売します。他にもイベントに出店し、お客様と交流しながら販売する方法もあります。
ハンドメイド販売のメリットは以下の通りです。
ハンドメイド販売にはノルマがないため、自分のペースで働けます。ほかにも裁縫やイラストなど、育児で培ったスキルを活かせるのもママにとっては大きなメリットです。
オンラインアシスタント
オンラインアシスタントとは、オンライン上でバックオフィス業務を代行する仕事です。一般事務だけでなく、経理や人事・労務、秘書、SNSの運用など、幅広い業務があります。
オンラインアシスタントのメリットは以下の通りです。
オンラインアシスタントになるには、ワーカーを募集している企業に応募します。募集している企業によって求人内容や給与形態が異なるので、自分に適したサイトを探してみましょう。
内職
内職には、シール貼りや袋詰め、部品組み立て、ミシン裁縫などがあります。単純作業が多いため、未経験からでも挑戦しやすいのが特徴です。報酬は出来高制の案件が多いでしょう。
内職のメリットは以下の通りです。
内職の単価は非常に低く、高収入を目指すのは困難です。一方、単純作業の案件が多いため、子どものお世話をしながら働けます。スキマ時間を有効活用したいママにおすすめの仕事です。
まとめ
自宅保育と仕事を上手に両立させるには、育児と仕事の両面での工夫が必要です。子どものお世話ばかりに時間がかかれば仕事が停滞してしまい、仕事ばかりやっていては子どもにストレスがかかってしまいます。
最初から本格的に働こうとせず、子どもの成長や理解度に合わせて仕事量を調整しましょう。余裕のあるスケジュールを組むことで、自宅保育と仕事の両立がしやすくなります。